@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00011047, author = {高野, 弘基}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {近年, 腎機能低下は, 比較的軽度であっても, 独立した虚血性心疾患の危険因子であることが示され, 慢性腎臓病(CKD)という疾病概念が注目されている. CKDとは, 糸球体濾過率(GFR)60mL/分/1.73m^2未満または蛋白尿等の明らかな腎障害の存在が, 3ケ月以上持続する状態と定義される. 最近の疫学調査では, CKDは心血管イベント, 総死亡, 総入院の危険因子であることが明らかとなっている. 一方, 脳卒中の病型との関連は明確ではない. 脳卒中病型とCKDの関連を検討する. 2006年1月1日から2007年12月31日の間に入院した脳卒中142例(虚血性脳卒中124例, 高血圧性脳内出血18例)を検討した. 虚血性病型は, SSS-TOASTに従い分類した. 推定GFR(eGFR)は酵素法により測定した血清クレアチニンと年齢, 性別を基に改定MDRD簡易式で貸出した. eGFR<60mL/分をCKDとした. 全脳卒中でCKDは61/142人(43.0%)にみられた. 高血圧性脳内出血では12/18人(66.7%)に, 虚血性では49/124人(39.5%)にみられた. 大血管アテローム硬化性脳梗塞では12/19人(63.2%), 小血管病脳梗塞では8/31人(25.8%), 心原性脳塞栓では12/44人(27.3%), その他の原因および原因不明では17/30人(56.7%)であった. 高血圧性脳内出血は, 虚血性脳卒中に比較して有意に慢性腎臓病が多かった(P=0.030). 虚血性太血管アテローム硬化性脳梗塞では他の虚血病型に比較して有意にCKDが多かった(P=0.022). CKDは, 高血圧性脳内出血と大血管アテローム硬化性脳梗塞の危険因子である可能性が示された.}, pages = {496--499}, title = {3 脳疾患と腎(全身疾患としての慢性腎臓病(CKD),第637回新潟医学会)}, volume = {122}, year = {2008} }