@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010948, author = {松澤, 岳晃}, issue = {11}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Nov}, note = {大腸粘膜内癌にはリンパ節転移例の報告はなく, 大腸粘膜内癌にはリンパ節転移能がないと考えられてきた. しかし従来の大腸粘膜内癌リンパ節転移に関する検索は, HE染色標本のみを元に行われたものであり, 免疫組織学的に同定されるりンパ節微小転移(isolated tumor cell: ITC)の有無については検討されていない. 本研究は, リンパ節郭清を伴う外科切除が施行され, 病変の全割切片による組織学的検索が行われた大腸粘膜内癌36例を対象に, 上皮性サイトケラチンCAM5.2免疫染色によりリンパ節ITCを検索し, ITCと原発巣粘膜内癌の組織学的因子との関連を検討した. 原発巣大腸粘膜内癌は全例が分化型(高分化・中分化)腺癌で, リンパ管侵襲・静脈侵襲, 蔟出のリンパ節転移リスク因子は陰性であり, 対象とした557個のリンパ節全てにITCは認められなかった. 以上のことから, 大腸粘膜内癌では免疫組織学的に同定されるITCすら存在せず, リンパ節転移能のない癌である可能性が高いことが再確認された. 大腸粘膜内癌では, 原発巣にリンパ節転移形成過程の第一段階である蔟出形成がなく, そのことがリンパ節転移が生じない主要因として推定された.}, pages = {619--625}, title = {大腸粘膜内癌のリンパ節ITC(isolsted tumor cell)の免疫組織学的検討}, volume = {122}, year = {2008} }