@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010889, author = {肥田, 誠治 and 斉藤, 直樹 and 遠藤, 裕}, issue = {12}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {【はじめに】自己血採血は, 急性出血の安全な人モデルになりうる. 急性出血のシミュレーションとして, 自己血採血の際の頭蓋, 筋肉組織の酸素化状態の変化をNIRSにより検討した報告では, 採血前後でのHbの変化と有意な相関を認めることが報告されている. 今回, 我々は, 自己血採血中の人骨髄組織における酸素化状態の変化をNIRSにより検討したので報告する. 【対象と方法】 対象は2005年5月から2006年4月までに, 当院にて術前貯血あるいは瀉血目的で自己血採血を行った54症例である. 測定はNIRO300 (Hamamatsu photonics) を用いて行った. センサー間の距離は4cmとして, ブローペを人脛骨前面 (骨幹部) および前脛筋前面に装着した. Sampling timeは2sとし, 採血前, 採血後におけるTOI (total oxygen index) の変化を検討した. 【結果】 対象の平均年齢は34歳 (最小-最大 : 17-76) で, 男性14例, 女性40例であった. 自己血採血量は4OOmLであった. 採血施行前の骨髄組織, 筋肉組織TOIはそれぞれ69.9±5.2%, 66.3±6.0%で骨髄組織TOIが有意に高値であった (p=0.001). また, 自己血採血前後における変化では, 骨髄組織TOIは有意に上昇し (前 ; 69.9±5.2%, 後 ; 71.2±5.0%, p=0.002), 筋肉組織は有意に低下した (前 ; 66.3±6.0%, 後 ; 65.2±5.9%, p=0.03).採血前後でのHbの低下が2g/dL以上 (A群) と2g/dL未満の群 (B群) で比較検討したところ, 2g/dL以上変化した群では, 骨髄組織のTOIの変化量は有意に小さく, 筋肉組織のTOIは有意に低下していた (骨髄組織 ; A群0.1±2,7%, B群1.9±2.6%, p=0.01, 筋肉組織 ; A群-1.8±2.9%, B群0.2±2.4%, p=0.01). 【結論】 今回の検討により, 自己血採血時には, 脛骨骨髄組織のTOIが有意に上昇することから, 出血に伴い骨髄血流が増加するものと推測された. また, 骨髄組織, 筋肉組織の変化量とHb変化量の違いとの関連性が認められることから, 急性出血時における治療方針の決定に有用ではないかと考えられた.}, pages = {679--684}, title = {Near infrared spectroscopy (NIRS) による出血時の骨髄, 筋肉組織酸素化状態の変化のモニタリング : 自己血採血時における検討}, volume = {122}, year = {2008} }