@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010858, author = {佐藤, 綾子}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {進行性糸球体腎炎の発症と進展に関与するとされる腎微小循環系の関連について, ギャップ結合に注目し, 抗Thy-1腎炎における腎微小血管血行動態に対するギャップ結合阻害剤の影響について検討した. Munich Wista ラットに抗Thy-1抗体を静注し, メサンギウム傷害性腎炎モデルを作製した. 腎炎惹起後7日目にギャップ結合阻害剤であるへブタノール (Hp)(0.5mM, 50μl)またはPBSを含むコラーゲン・スポンジを左腎被膜下に移植し, その2, 7日後の腎の微小血管血行動態を共焦点レーザー顕微鏡・ビデオ撮影装置により実時間的に解析した. 糸球体, 近位尿細管およびその他の尿細管周囲の血流速度を測定したが, 糸球体では腎炎惹起後Hp授与した2日後の左腎では, 右腎およびPBS投与群に比べ血流速度が低下していたが, 近位尿細管以外の尿細管周囲における血流速度は有意に増加していた. また, 各時期の尿蛋白測定において腎炎惹起した2群間で比較すると, 移植後7日目の尿蛋白量はHp投与群で低値を示した. 腎組織学的検討について, 光学顕微鏡によるPAS染色所見では同一固体内における左右の腎組織に差は認められず, コネキシン (Cx) 40, 43の蛍光抗体法所見では腎炎惹起後の糸球体内Cx40が著明に減少したが, Hp投与群とPBS投与群の間に差を認めることは出来なかった. 本研究により, 腎微小循環でギャップ結合能阻害作用が影響していることが判明した.}, pages = {83--90}, title = {Thy-1腎炎におけるギャップ結合阻害剤 (heptanol) の局所投与による影響}, volume = {123}, year = {2009} }