@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010849, author = {樋口, 清博}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {糸魚川市は入口約5万, 高齢化率30%以上の地域である. この地域で, 当院とともに急性期医療を担ってきた姫川病院が, 医師の減少と経営難から平成19年6月末に閉院した. 姫川病院は一般病床114床, 閉院時の常勤医数は6人, 外来受診者は1日200人であっただけに, 糸魚川地域の受けた影響は甚大で, 地域の急性期病院は事実上当院だけとなった. 平成19年4月から地域の2次救急のうち循環器救急以外は全て当院が受けることになり, 平成19年度に救急搬送された1,884人のうち83% (1,570人) を引き受けた. これができた背景には, 富山大学救急災害医学講座から週2回強の応援を得たことと, 糸魚川市医師会が週4回弱の1次救急を当院で行ってくれたことが大きかった. 当院は一般病床269床 (このうち, 特殊疾患療養病床2が49床) を保有しており, 急性期入院医療は当院が担うしかなく, 姫川病院に入院していた20人は直ちに当院に転院してもらった. 結局, 平成19年度の当院の全入院患者の延べ数は89,298人であり, 平成18年度の85,167人に比し人数にして約4,000人, 率にして約5%の増加となった. しかし, この地域に特有の冬季の越冬入院が多くなる時期も破綻せずに経過することができた. 救急と入院医療に重点を置く必要があったため, 姫川病院の外来患者は, 糸魚川市医師会の協力を得て可能な限り開業の先生方に診ていただくこととした. 開業の先生方に診てもらうことが困難な患者さんを振り分けるため, 内科では姫川病院からの紹介患者専門の外来を開いて対応した. この際, 1日の受診患者数制限を行うため張り紙で掲示をした. 病院全体の外来新規患者数は平成19年度前半で12,728人であり, 平成18年度前半の12,409人に比し2.6%増に過ぎなかったが, 内科では各々2,899人と2,203人であり31.6%増を示し脳外科においても各々444人と368人と20.7%増となった. しかし外来延べ患者数では全体で0.2%増, 内科で10.1%増, 脳外科では3.2%減と増加を抑えることができた. 新潟県および糸魚川市から医療秘書雇用の補助がでることになり, 当院では医療秘書をまず1人, 外科チームに貼り付けることとした.指示箋準備, 書類整理などの仕事もあるが, 現在では外科医の指導監督の下, 病棟回診に付き医師の口頭指示を指示箋に記載するなどの業務も行っており「十分研修医1人分の仕事ができる」との外科医の評価を得ている. 現在内科にも1人置いており今後さらに増やす予定である.}, pages = {51--54}, title = {1 姫川病院閉院後の糸魚川地域の状祝と病院の対応(病院勤務医の環境改善への取り組み,第639回新潟医学会)}, volume = {123}, year = {2009} }