@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010822, author = {清水, 孝王 and 千田, 匡}, issue = {3}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Mar}, note = {消化器癌の転移様式のなかで骨髄癌症は稀であり, なかでも大腸癌を原発とした播種性骨髄癌症の報告例は少ない. 今回われわれは肝転移・肺転移を伴わない上行結腸癌で, 診断時にはすでにDICを伴っていた. 骨シンチにて多発骨転移を認め, また骨髄穿刺にて骨髄癌症と診断されたが, 急激な転帰で死亡した1例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 症例は65歳の男性. 2ヶ月程前から腰痛があり, 整形外科にて治療を受けていた. 5月に入り39度の熱発が続くため, 精査目的に当院消化器内科に入院した. 入院時検査にて, 軽度の貧血を認めたが, 血小板減少は認めていなかった. 入院後の大腸内視鏡検査にて, 上行結腸に全周性の2型進行癌を認めた. CT上, 肝転移・肺転移は認めなった. 腰痛が続いていたため, 骨シンチ・MRIを施行したところ, 多発骨転移を認めた. 6月に入り, 手術目的に外科に転科となったが, 連日熱発がつづき, 血液検査上, DICの所見を認めたため, 胸骨より骨髄穿刺を施行したところ, 骨髄癌症の診断となった. DIC治療の効果もなく, DICは改善せず, 6月末日に死亡した. 今回の症例経験より, 消化管原発の播種性骨髄癌症は, DIC発症以前に発見し, 治療することが重要であると考えられた.}, pages = {135--141}, title = {播種性骨髄癌症により急激な経過をたどった上行結腸癌の1例}, volume = {123}, year = {2009} }