@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010735, author = {石黒, 宏美 and 大橋, 恵美 and 上原, 沙織 and 初谷, 周子 and 尾山, 真理 and 土屋, 康雄 and 中村, 和利}, issue = {5}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {May}, note = {カルシウム摂取と骨折および骨粗鬆症予防に関する日本人を対象とした研究は少なく, 日本人のカルシウム不足がどの程度骨粗鬆症のリスクを高めているかについてはよくわかっていない. そこで現在公表されている文献を体系的に検索することにより, 日本人のカルシウム摂取と骨量および骨折との関連性を明らかにすることとした. PubMedによる検索では, MeSH termsの「BONE DENSITY」または「FRACTURES」と「CALCIUM INTAKE」と「JAPAN」の論理積をとった. 医学中央雑誌による検索では, 「骨」と「カルシウム摂取」との論理積をとった. その結果, 今回の課題に利用可能な横断研究が22件, コホート研究が4件, 介入研究が1件の合計27件の原著論文が得られた. 若年者を対象とした9つの横断研究のうち, 3つの研究でカルシウム摂取と骨量に有意な関連がみられ, 若年者のカルシウム摂取量増加による骨量増加が期待された. 中高年者を対象としたカルシウム摂取量と骨量に関する13の横断研究と2つのコホート研究のうち, 3つの横断研究と1つのコホート研究でカルシウム摂取と骨量の有意な関連がみられた. カルシウム摂取と骨量との関連は明らかではなかったが, カルシウム低摂取群における骨折増加の可能性が示唆された. 今回の系統的レビューにより, 以下の問題点が明らかになった. 1) 多くが横断研究であり, コホート研究や介入研究が少ない, 2) 小・中規模の疫学研究が多い, 3) カルシウム摂取と骨量および骨折との関連を主要なテ-マとした研究が少ない, などである. そのため, 日本人のカルシウム摂取と骨粗鬆症との関連性に関するエビデンスが十分に存在するとは言い難かった. これらの点を踏まえて, よりエビデンスレベルの高い研究を行うことが求められる.}, pages = {245--252}, title = {日本人のカルシウム摂取と骨量および骨折に関する検討 : 系統的レビュー}, volume = {123}, year = {2009} }