@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010713, author = {勝山, 幸一}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {【目的】新潟大学腎研究施設においてヒト正常糸球体の遺伝子ライブラリーの網羅的検討を行っているが, その過程でケモカインの一種であるフラクタルカイン (FKN) の遺伝子が正常糸球体で発現していることがわかった. FKNは脳などの正常組織で発現することが知られているが, 正常糸球体に発現するFKNに関する文献的報告はない. 本研究では, 正常糸球体に発現しているFKNの局在を明らかにすることを目的とし, また, 正常と腎疾患でFKNの発現を比較し, 糸球体に発現するFKNの意義を検討した. 【対象と方法】WKYラットを用い, RT-PCR, in situ hybridization (ISH), Western blotting および免疫組織化学により, FKNとその受容体CX3CR1の正常の腎臓における発現とその局在を検討した. また, 半月体形成性腎炎のモデルである抗糸球体基底膜 (GBM) 抗体腎炎とネフローゼのモデルであるPAN腎症の腎臓を用いて, 正常と腎疾患におけるFKNの発現を比較した. 【結果】RT-PCRで, ラットの正常糸球体におけるFKN遺伝子の発現を確認した. ISHと免疫組織化学により, ラットの正常糸球体でFKNとCX3CR1がポドサイトで発現していることが示された. FKNの発現を正常と腎疾患モデルで比較したところ, 抗GBM抗体腎炎とPAN腎症の糸球体でFKN遺伝子の発現の増加を認めた. PAN腎症では, 免疫組織化学によりポドサイトにおけるFKNの発現が増加していることが示された. また, Western blottingによりPAN腎症の糸球体ではFKNの多くが膜結合型として存在していることが明らかとなった. 【結論】FKNとその受容体CX3CR1がポドサイトに発現すること, ポドサイトが障害される疾患 (PAN腎症) でFKNの発現が亢進することから, FKNがポドサイトの機能に何らかの役割をはたしていると考えた.}, pages = {290--300}, title = {ポドサイトにおけるケモカイン fractalkine 発現の検討}, volume = {123}, year = {2009} }