@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010665, author = {前田, 知世 and 桑原, 史郎 and 片柳, 憲雄 and 亀山, 仁史 and 澤岻, 安勝 and 横山, 直行 and 山崎, 俊幸 and 大谷, 哲也}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {特発性食道破裂 (Boerhaave症候群) は, 嘔吐, 分娩, 排便などにより食道内症が急激に上昇し食道壁が全層に渡り破綻する疾患である. 初期症状が急性腹症や呼吸器系疾患と類似しているために診断が遅れ重篤となる場合があり, 縦隔炎や膿胸を合併し, 致死率が高いため早期診断と適切な治療方針の選択が重要であるとされている. 今回, 大腸内視鏡検査の前処置としてポリエチレングリコール (PEG) 服用後に発症した特発性食道破裂の1例を報告する. 症例は52歳, 女性. 前医で便秘の精査のため大腸内視鏡の前処置としてPEGを内服後に嘔吐, 吐血した. 心窩部に激痛が出現したため前医を受診し, 食道破裂を疑われて当院へ救急搬送された. CTにて左胸腔内に胸水・気胸を認め, 下部食道・下部大動脈周囲の縦隔気腫を認めた. 食道造影で胸部下部食道左側壁より造影剤の縦隔への漏出を認めたため, 食道破裂と診断し手術を施行した. 経腹的アプローチにて, 横隔膜正中切開から左胸腔に至り, 横隔膜直上の食道左壁に約10mmの裂創を認めた. 裂創を縫合閉鎖し, 胃底部で被覆した. 術後は経過順調で第14病日に退院した. 本症例では大腸内視鏡の前処置としてPEGの内服後であったため汚染が少なく, また発症早期に治療が開始されたため良好な経過をたどったと思われた. またPEGの内服速度が本症の予防に重要と思われた.}, pages = {363--367}, title = {ポリエチレングリコール服用後に発症した特発性食道破裂の1例}, volume = {123}, year = {2009} }