@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010664, author = {吉田, 保子 and 寺島, 健史 and 小薬, 祐子 and 陳, 君 and 吉井, 初美 and 赤澤, 宏平}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {静脈血栓塞栓症 (VTR) は, 発症しても臨床症状に乏しく早期診断が困難であること, また重篤な場合は死に至ることから予防が重要とされている. 本研究の目的は, 人工股関節置換術 (THA)と人工膝関節置換術 (TKA) を受けた入院患者を対象とし, 予防の実施状況, VTEの発症率, および, 理学的・薬物的予防効果を推定することである. 本院において2005年1月から2006年3月までに, THAおよびTKAを受けた97例を対象とした. 解析に用いたデータ項目は, 診察所見, 検査, 手術に関するデータの13項目である. 理学的予防, 薬物的予防の実施率は, それぞれ100%, 19.6%であった. 97例におけるVTE発症率は23.7%であったが, VTE既往歴の有無で層別したときの発症率は, それぞれ, 42.3%, 16,9%であった. ロジスティック回帰分析の結果, VTE発症に関与する危険因子はVTE既往歴のみが選択された. VTEの既往歴で層別したそれぞれの層において, 薬物的予防実施群と非実施群のVTE発症率を比較した. その結果, いずれの層でも実施群のVTE発症率が非実施群に比べて低かった. また合併症指標として薬物的予防実施群と非業施群でのヘモグロビン値と血小板数を比較した結果, 有意な差は認められなかった P= 0.864, P= 0.255). 本研究において, 理学的・薬物的予防がVTEの発症率を下げることを示唆した. これらの予防効果に関する探索的な推定値を使い, 確証的な予防効果を得るための臨床試験を行うことが必要である.}, pages = {357--362}, title = {静脈血栓塞栓症における発症率と理学的・薬物的予防効果の推定}, volume = {123}, year = {2009} }