@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010620, author = {青山, 崇}, issue = {8}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {悪性リンパ腫の病理診断には形態学や免疫組織化学に加えて, 免疫グロブリン重鎖遺伝子 (以下IgH) およびT細胞受容体遺伝子 (以下TCR) の再構成における monoclonality の検出が有用である. これらの遺伝子の検索にはサザンブロット法やPCR法が用いられるが, 日常の病理診断ではホルマリン固定・パラフィン包埋標本から抽出したDNAを用いたPCR法が一般的である. 本研究では悪性リンパ腫と診断された44症例を対象にホルマリン固定・パラフィン包埋標本からDNAを抽出し, PCRで monoclonality を検索し, 組織分類との比較を行った. B細胞リンパ腫と診断された37症例中20症例 (54%) でIgHの monoclonality が検出され, マントル細胞リンパ腫では3症例全例 (100%), 濾胞性リンパ腫では3症例中2症例 (67%), びまん性大細胞型リンパ腫では18症例中8症例 (44%), 節性濾胞辺縁帯B細胞リンパ腫では2症例中1症例 (50%), MALT リンパ腫では8症例中4症例 (50%), バーキットリンパ腫とB細胞リンパ芽球リンパ腫のそれぞれ1症例で陽性であった. T細胞リンパ腫と診断された4症例では全ての症例でTCRの monoclonality が検出された. NK細胞リンパ腫と診断された2症例および古典的ホジキンリンパ腫と診断された1症例はIgH, TCRともに monoclonality は検出されなかった. 今回の結果はこれまで報缶された悪性リンパ腫の組織分類とIgH, TCRの monoclonality の検出結果にほぼ一致するものであった. 検出率向上などの課題はあるが, PCRによるIgH, TCRの monoclonality の検出は悪性リンパ腫の病理診断において推奨されるべき補助診断と考えられた.}, pages = {404--412}, title = {悪性リンパ腫における組織分類と monoclonalityの検出に関する研究}, volume = {123}, year = {2009} }