@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010517, author = {北嶋, 俊樹}, issue = {12}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {【目的】間葉系幹細胞 (MSC) は, 骨芽細胞, 軟骨細胞, 脂肪細胞といった間葉系細胞に分化し, 骨髄間質細胞を形成する細胞である. MSCは主にマウスや細胞株を用いた検討により, 造血前駆細胞を支持すると同時に免疫抑制作用も併せ持ち, 特に活性化T細胞の増殖を抑制することが知られている. しかし, ヒトのprimay MSCを用いた研究は未だ少ない. また MSCから分化しうる骨芽細胞から形成される osteoblastic nicheにおける免疫調節については過去に報告がない. 本研究ではヒト骨髄細胞から分化誘導した MSCおよび骨芽細胞の, 同種活性化T細胞に対する作用を検討した. 【方法】 健常人の骨髄単核球を分離, 培養してMSCを得, さらに骨芽細胞に分化誘導した. これらの培養MSC, 培養骨芽細胞に, 別の健常人末梢血から分離した単核球 (PB-MNC) を加えて, anti-CD3/CD28 beads 存在下で72時間共培養した. 最後の4時間, Phorbor12-Myristate 13-Acetate, Ionomycin, Brefeldin Aを加えて刺激した. 共培養後の PB-MNCの数, T細胞のサイトカイン産生能を測定し, さらにMSC, 骨芽細胞の各種遺伝子発現を定量RT-PCRで検討した. 【結果】 共培養により, 培養MSC, 培養骨芽細胞存在下で活性化T細胞の増殖が抑制された. 培養MSC, 培養骨芽細胞はCD8陽性T細胞のIFN-γ, IL-2の産生能を低下させた. T細胞との接着阻害により, 培養MSC, 培養骨芽細胞ともIL-2産生能の低下は解除された. 共培養後の培養MSC, 培養骨芽細胞ではiNOS, IDO, LIF, IL-10のmRNA発現が誘導された. 【結論】 ヒト骨髄由来MSC, 骨芽細胞は活性化T細胞に対し, その増殖抑制とサイトカイン産生能の低下をもたらし, 免疫抑制的に作用する.}, pages = {605--617}, title = {ヒト骨髄由来間葉系幹細胞, 骨芽細胞のT細胞に対する抑制効果}, volume = {123}, year = {2009} }