@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010422, author = {中野, 雅人 and 野上, 仁 and 関根, 和彦 and 島田, 能史 and 飯合, 恒夫 and 谷, 達夫 and 畠山, 勝義}, issue = {4}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Apr}, note = {直腸脱は比較的稀な良性疾患であり, 生命予後に直接影響を及ぼすことはないが, 患者には身体的にも精神的にも大きな負担となり, 生活の質は著しく低下する. 現在まで直腸脱の手術は様々な術式が報告されている. 経肝門的手術は, 容易で手術時間も短く, 手術侵襲や術後の合併症も少ないことが長所だが, 再発率が高いという短所がある. 経腹的手術は術後再発率が低いという長所があるが, 全身麻酔が必要であること, 手術時間が長く侵襲も大きくなることが短所である. 直腸脱に対する腹腔鏡下直腸吊り上げ固定術は, 従来の開腹手術では両立し難かった低侵襲, 根治性を兼ね備えた有効な治療法として急速に普及しつつある. 今回我々は腹腔鏡下直腸吊り上げ固定術による直腸脱の治療を経験したので報告する. 症例は67歳, 女性. 気管支喘息, アレルギー性肉芽腫性血管炎, 結節性多発性動脈炎の既往があり, ステロイド内服中であった. 2年前から続く直腸脱に対し, 腹腔鏡下でS状結腸間膜, 直腸間膜を十分授動した後, ポリプロピレンメッシュを用いたWells法にて直腸を仙骨前面に吊り上げ固定した. その後, 腹膜の閉鎖ならびにダグラス窩を浅く形成する目的でダグラス窩の挙上再建を行った. 術後特に合併症なく経過し, 現在まで再発を認めていない. 腹腔鏡下直腸吊り上げ固定術は, 腹腔鏡下直腸切除術を行っている施設であれば比較的安全に施行可能な術式であり, 低侵襲性とその低い再発率を考慮すると, 全身麻酔が可能な症例に対しては今後第一選択になりうる術式であると考えられる.}, pages = {222--227}, title = {腹腔鏡下直腸吊り上げ固定術による直腸脱の治療経験}, volume = {124}, year = {2010} }