@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010403, author = {泉, 修司}, issue = {5}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {May}, note = {音声言語処理に関する大脳聴覚野の機能が左半球優位性を示すことは良く知られているが, 言語音以外の音や聴覚情報 (例えば)音楽の処理に関する大脳聴覚野の機能的左右差については不明な点が多い. fMRIをはじめとするニューロイメージング技術の発達に伴い多くの研究が行われてきたが, 事前に設定したモデルとの相関を基に賦活の評価をする従来の仮説検証型解析では, 刺激条件や皮質領野によって複雑に変化する聴覚野のfMRI信号応答を適正に評価することは難しかった. そこで本研究では, fMRI信号の時系列パターンを特定の先験的モデルに依存せず事後的に評価することにより, 非言語音刺激の処理に関わるヒト大脳聴覚野の機能的左右差を検討した. 右利き正常被験者25例を対象に, 非言語音刺激 (音楽) と対照としての広帯域雑音を30秒間ずつ交互に呈示してfMRIデータを取得し, 解剖学的に定義した領域別に, 信号を刺激開始時間に揃えて加算平均することにより, fMRI信号応答の時系列を得た. 結果, 左のへシュル回 (Heschl's gyrus: HG) では, 刺激聴取開始後約8秒にピークを持つ強い一過性の応答と刺激呈示申持続する弱い持続性応答を認めたのに対し, 右のHGでは明確な一過性応答は認めず持続性応答のみが記録された. 一方 planum temporale (PT) は, 左右両側とも, 一過性および持続性双方の応答を示した. 以上の結果は, 一次聴覚野を含むHGには非言語音刺激の処理に左右差が存在し, それがfMRI信号の時系列パターンの違いとして表れることを示す.}, pages = {268--275}, title = {3テスラfMRI信号の時系列パターン解析によるへシュル回の機能的左右差の検討}, volume = {124}, year = {2010} }