@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010377, author = {中川, 悟 and 薮崎, 裕 and 梨本, 篤 and 土屋, 嘉昭 and 瀧井, 康公 and 野村, 達也 and 丸山, 聡 and 田中, 乙雄 and 桑原, 史郎}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {胸部食道癌に対する根治手術として胸腔鏡下食道切除術 (VATS-E) を導入した. 導入初期19例 (VATS-E群) の成績と, 同時期に通常開胸にて食道切除を施行した cStage II 胸部食道癌15例 (開胸群) を対象として比較検討した. VATS-E群の初期7例は, 指導医より手術を指導して頂いた. 総手術時間中央値は, 開胸群355分とVATS-E群389分 (p =0.0005), 胸部操作時間中央値は, 開胸群140分とVATS-E群185分 (p <0.0001) であり, 有意にVATS-E群で手術時間が長かった. 総出血量中央値では, 開胸群140mlとVATS-E群290mlでVATS-E群に多い傾向があるが, 有意差は認められなかった (p =0.18). 郭清した縦隔リンパ節個数中央値は, 開胸群20個とVATS-E群17個であり, 有意な差は認めなかった (p =0.72). VATS-E群において, 指導を受けてVATS-Eを施行した7例 (指導あり群) の胸部操作時間中央値は190分, 指導を受けなかった12例 (指導なし群) では184.5分であり, 有意な差は認めなかった. 郭清した縦隔リンパ節個数中央値は, 指導あり群12個と指導なし群23.5個であり, 有意に指導なし群で郭清個数が多かった (p =0.04). 術後在院日数中央値では, 開胸群20日とVATS-E群16日であり, 有意にVATS-E群で短かった (p =0.02). 術後合併症は, 開胸群4例 (27%) とVATS-E群6例 (22%) に認められた. 開胸群では反回神経麻痺を認めなかったが, VATS-E群では6例 (22%) に一過性の反回神経麻痺を認めた. 胸部食道癌に対するVATS-Eは指導医の指導の元に安全に導入することができ, その後も安全に施行できるものと考えられる. 今後更なる技術の向上と術式の定型化を図りながら, 推進していく術式と考えられる.}, pages = {341--347}, title = {胸部食道癌に対する胸腔鏡下食道切除術導入初期例の検討}, volume = {124}, year = {2010} }