@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010375, author = {小林, 尚玄}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {MRI装置の高磁場化による信号強度の増加は, MRI撮像にとって大きな利点となるが, 一方で, 高磁場化に伴いRF送信パワーが増加する. 加えて, マウスのような小動物の高空間分解能イメージングでは, 信号源となるボクセルのサイズが減少するため, 高いシグナルノイズ比を得るには, 依然として効率的な信号受信が必要となる. 高磁場測定におけるサーフェスコイルの利用は,その高いRF送信効率と優れた信号受信感度から, これらの問題を解決するために有効な方法となる. しかしながら, サーフェスコイルを送信コイルとして用いた場合, RF磁場が空間的に不均一となり, RF波のパフォーマンスが低下する. この不均一なRF磁場の影響は, フリップ角の大きなRF波に顕著であるため, 180度パルスを用いるT_1定量においては, 特に深刻な問題となる. 本研究では, 断熱パルスによりRF磁場不均一の影響を最小限に抑えることで, サーフェスコイル送受信による高磁場高速T_1定量法 time-optimized partial inversion recovery (TOPIR) の開発を行った. 一般に, T_1測定では, 撮像に長い時間を要することが大きな問題となるが, TOPIRでは, 緩和曲線のダイナミックレンジを確保しながら, 縦磁化緩和の待ち時間を解析的に最小化することで, 十分なT_1測定精度を維持しつつ, 最短時間での高速撮像を実現した. ファントム測定により測定精度の評価を行ったところ, TOPIRによるT_1測定の誤差は, IRと比べて4.0%以下に収まっており, TOPIRの妥当性が確認された. マウス脳測定においても, 20~36秒の撮像時間で, IRと遜色ないT_1定量を行うことが可能であった. 以上より, TOPIRは, サーフェスコイルを用いた動物実験において, 有用な高速T_1定量法である.}, pages = {318--327}, title = {磁気共鳴影像法における断熱パルスの生体応用}, volume = {124}, year = {2010} }