@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010374, author = {井上, 聡}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {Pentraxin3 (以下PTX3) は共通するC末端 domain (pentraxin domain) を有する superfamilyの一員である. 炎症や免疫において重要な役割を担い, IL-1βなどの炎症性シグナルに反応して, 炎症局所においてマクロファージや好中球, 血管内皮細胞など種々の細胞から産生されることが知られており, 炎症を鋭敏に反映する. 本研究では抗ヒト PTX3抗体を用いて, 潰瘍性大腸炎 (ulcerative colitis, 以下UC) の組織を免疫組織学的に検討してUCにおけるPTX3発現細胞を同定し, 組織学的な炎症の重症度とPTX3の関係について検討するとともに, 更に好中球におけるPTX3の動態について観察した. UCの大腸生検検体7症例 (30検体) と, 正常対照3症例 (5検体) を検討した. UCの炎症の重症度は組織学的に3段階に分類し, 抗PTX3抗体やCD15, CD68, CD163, MSR-A, CD3の各抗体を用いて免疫染色した. その結果UCにおいては炎症の組織学的な重症度が高いほど好中球を主とするPTX3陽性細胞が増加し, PTX3の発現は炎症の程度を反映することが示された. また, in vitro の実験系で蛍光染色や電子顕微鏡を用いて観察すると, PTX3は好中球の特殊顆粒内に局在し, 炎症刺激によって好中球から放出され, 炎症刺激によって形成された neutrophil extracellular traps (NETs) に結合することが確認された. NETsはUCの陰窩膿瘍にも観察され, PTX3の動態は好中球の運命と密接に関与することが明らかになった.}, pages = {307--317}, title = {Pentraxin 3の潰瘍性大腸炎での発現と好中球における動態に関する研究}, volume = {124}, year = {2010} }