@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010347, author = {渡部, 紀宏}, issue = {8}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {【目的】ヒト樹状細胞 (dendritic cells: DC) は, 骨髄系樹状細胞 (myeloid DC: mDC) と形質細胞様樹状細胞 (plasmacytoid DC: pDC) の2つのサブセットに大別され, それぞれ, 骨髄系またはリンパ系より発生すると考えられている. しかしながら, 樹状細胞サブセットの由来についての詳細は明らかとされていない. 本研究では, 形質細胞様樹状細胞白血病芽球より樹立した細胞株である, PMDC05の特徴を明らかにするとともに, 樹状細胞系統における pDC からmDC への形質転換の可能性について検討した. 【方法】本研究室で樹立した pDC と mDC の両方の性格を有するPMDC05について, 細胞表面抗原, 遺伝子発現, 抗原提示能, サイトカイン産生能について検討し, PMDC05 の pDC 様分画, mDC 様分画について比較するとともに, 形質転換についても検討した. 【結果】PMDC05 は BDCA1 と CD123 の発現様式により, 2つの分画に大別された. PMDC05のBDCA1^-CD123^+分画は, 核の偏在, 核周明底の形態を示しており, 表面形質としてCD7/CD62L を発現し, また, TLR7/TLR9/preT_α/_λ-like 14.1 mRNA を発現していることから, pDC 様細胞であることがわかった. この細胞分画は, CpG-Aの刺激により IFN_αを産生した. さらに, BDCA1^-CD123^+ 細胞は細胞増殖能, 高い抗原提示能を有し, CD11b/CD11c/CD45RO陽性, TLR3/TLR8 mRNA を発現し, LPSの刺激により IL-12p70 を産生する BDCA1^+CD123^-細胞へと形質転換することが示された. 【結論】本研究におけるデータは, 形質細胞様樹状細胞白血病の白血病細胞における pDC から mDC への樹状細胞系統内形質転換の可能性を示しており, これは, 正常胸腺内樹状細胞でも報告されているごとく, 正常 DC の分化における pDC から mDC への移行を示唆していると考えられる.}, pages = {455--472}, title = {新規白血病性形質細胞様樹状細胞株 (PMDC05) の性状解析と樹状細胞分化の検討}, volume = {124}, year = {2010} }