@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010346, author = {新保, 淳輔}, issue = {8}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {胸部大動脈置換術では体外循環を使用し, 脳循環を停止させる必要があるため, 中枢神経合併症を回避することが重要である. 本研究の目的は, 胸部大動脈置換術を受けた連続症例を対象として, 中枢神経合併症を回避するために神経症状とMRI所見, 危険因子を明らかにすることを目的とした. 当院で2005年11月から2008年10月の間に当院で胸部大動脈置換術を受けた37例を対象とした. 解析には既往症, 術前画像所見, 手術に関するデータを26項目用いた. 8例 (21.6%) が中枢神経合併症を発症した. 複雑部分発作6例に, せん妄が2例で, 3例で片麻痺が合併していた. 単一因子解析では脳卒中の既往 (p =0.007), 慢性腎臓病 (p =0.006), 術前MRI基底核病変 (p =0.027), 大動脈粥腫病変 (p =0.005) が有意な因子で, ロジスティック回帰分析の結果, 慢性腎臓病のみが中枢神経合併症に寄与した (p =0.017). 8例全例に術後MRIで新規脳梗塞を認め, その原因として塞栓性機序が示唆された. 慢性腎臓病を基盤とする心血管イベントの危険因子が, 中枢神経合併症に関連することを示唆した.}, pages = {447--454}, title = {胸部大動脈置換術による中枢神経合併症}, volume = {124}, year = {2010} }