@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010340, author = {久, 育男}, issue = {8}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {超高齢社会の到来により, 脳血管障害や神経・神経筋疾患が増加し, それに伴う嚥下障害が今後ますます問題となってくると考えられる. 嚥下障害への対策をたてるためには, 嚥下機能とその障害のメカニズムを知ることが必須である. 摂食行為は, 認知期, 準備期, 口腔期, 咽頭期および食道期の5段階に分類され, 食塊を口腔から咽頭, 食道を経て胃まで送り込む一連の動作が嚥下である. 口腔期は咀嚼した食物の口腔から咽頭への随意的な食塊の移動, 咽頭期は咽頭に送り込まれた食塊の食道入口部への移動, 食道期は食道入口部より胃までの蠕動運動と重力による食塊の移動である. 咽頭期において重要な役割を担う器官は, 咽頭ではなく, 喉頭であることに留意すべきである. 嚥下障害は一般的に, 器質的障害, 運動障害性嚥下障害, 機能性嚥下障害に分類され, 運動障害性嚥下障害が問題となる. 嚥下障害患者において最も問題となる症状は誤嚥で, 喉頭挙上期型誤嚥, 喉頭下降期型誤嚥, 混合型誤嚥, 嚥下運動不全型誤嚥の4つに分類される. 嚥下機能検査の主な目的は, 嚥下能力の把握, 嚥下障害の原因と動態把握, 治療計画の決定, (特に経口摂取の可否の判断), 治療効果の判定などである. 種々の検査があるが, 嚥下内視鏡検査が簡便で機動性に優れている. 嚥下障害に対しては, リハビリテーション訓練が主となり, 外科的治療の対応となるものは多くはないが, その重要性は無視できない. ただ, 外科的治療は根本的な治療法ではなく, あくまでも対症的な治療法であることに留意すべきである.}, pages = {419--423}, title = {基調講演 : 嚥下障害のメカニズムと対策(嚥下障害のメカニズムと対策,第648回新潟医学会)}, volume = {124}, year = {2010} }