@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010305, author = {関井, 愛紀子}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {看護師不足が社会問題となり, 2010年には15,000人の不足が見込まれる中, 新卒看護師の9.2%が就職後1年以内に離職している. 新人教育を受けた看講師の離職防止は医療・看護の質を維持し, 新人教育コストを軽減するために重要である. 今回, 看護師就職後1年目の勤務環境や支援体制が, その後の勤務継続意欲に与える影響について検討した. 東京都, 千葉県, 新潟県の7施設で, 就職後2~3年目の常勤看護師711名を対象に自記式無記名アンケート調査を行い, 回答を得た507名を分析対象とした. 継続意欲あり226名となし281名を比較, 就職後1年目に勤務した職場の勤務環境 (勤務環境) 20項目, 就職後1年に職場で悩んだ時に役だったこと (悩み解決法) 16項目の回答結果をもとに継続勤務意欲への関連要因を検討した. 勤務環境, 悩み解決法, 各々について主因子法による因子分析を行い, 各3因子を抽出. これらの因子得点を説明変数とし, 交絡要因を調整した多変量ロジスティック回帰分析を行った. 因子得点1点上昇による継続勤務意欲ありのオッズ比は「配属部署での良好な建設的人間関係」(オッズ比: 2.44, 95% CI: 1.80-3.30, P <0.001), 「悩みの原因に直結する職場からの支援」 (オッズ比: 1.61, 95% CI: 1.07-2.43, P =0.023) が継続勤務意欲と有意な正の関連, 「問題解決に寄与しない励ましやリフレッシュ」 (オッズ比: 0.67, 95% CI: 0.47-0.94, P =0.019), 「仕事への負担感」 (オッズ比: 0.74, 95% CI: 0.56-0.98, P =0.034) が有意な負の関連を示した. 勤務開始1年目の職場・部署における建設的な人間関係の構築と, 職務上の悩みの解決を助ける現場での直接的な支援が, 勤務開始2- 3年目の看護師の勤務継続意欲向上に寄与する可能性がある. このような人間関係や支援体制の構築は, 仕事への負担感の軽減を通して勤務継続意欲の向上に寄与し得る. 新入看護師の勤務継続意欲の向上には新人看護師を取り巻く職場環境への介入が必要と考えられ, 看護師長を含む先任看護師を対象とした研修などの有効性について今後検討が必要である.}, pages = {501--511}, title = {新人看護師の勤務継続意欲に関連する職場環境要因}, volume = {124}, year = {2010} }