@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010281, author = {岡本, 竹司}, issue = {10}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Oct}, note = {人工心肺装置 (Cardiopulmonary Bypass; CPB) を用いた開心術は現在の心臓血管外科領域おいて一般的な治療のひとつである. CPBを用いた開心術の増加に伴い, 1990年代にはCPBを用いた冠動脈バイパス術 (Coronary Artery Bypass Grafting; CABG) 施行後の脳高次機能障害が知られるようになった. その後CPBを用いない心拍動下冠動脈バイパス術 (Off-pump Coronary Artery Bypass Grafting; OPCAB) が普及したが, 脳高次機能障害を認めたため脳高次機能障害の原因としてCPBとともに心血管に由来する微小栓子の存在が疑われた. 本研究では経頭蓋超音波検査法を用いてCABGとOPCABの術後の脳障害に関与する因子を比較検討した. 特に微小栓子の総数とそれに占める固体の微小栓子の割合に着目して検討をおこなった. 結果はCABG群に比べてOPCAB群はHITS/MESの数が少ない傾向にあったが, 気泡と比べて固体の微小栓子の割合が有意に高いことが判明した. OPCABではHITS/MESの数が少ないが固体の微小栓子の占める割合が高いことで脳障害が起きる可能性が考えられた. このようにHITS/MESの数は少なくとも脳高次機能障害が起きる場合があり, その原因のひとつに固体の微小栓子が推定されたが, 術中の非生理的脳循環について更なる検討を進める中で, その意義を明らかにする必要があると思われた.}, pages = {561--569}, title = {心拍動下冠動脈バイパス術と人工心肺装置を用いた冠動脈バイパス術における経頭蓋内超音波を用いた微小栓子の数と性質の比較}, volume = {124}, year = {2010} }