@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010236, author = {佐藤, 英夫}, issue = {12}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {安定期のCOPD管理では気流閉塞の程度による病期の進行度だけではなく, 症状の程度を加味し, 重症度を総合的に判断したうえで治療薬を段階的に増強していくことが強調される. COPD薬物療法の中心は気管支拡張薬であり, 長時間作用性吸入抗コリン薬を中心とした薬物療法が推奨されている. UPLIFT試験の結果もガイドラインに反映され, チオトロピウムの症状改善, 増悪の減少効果, 死亡率の低下が引用されている. 吸入用ステロイドは, %FEV1が50%未満 (III期 : 高度の気流閉塞) 以上のCOPDで, 増悪を繰り返す患者に推奨されており, TORCH試験では長時間作用性β2刺激薬/吸入用ステロイド配合薬が増悪頻度を減少させることが示された. 著者は呼吸機能検査上II期~IV期でチオトロピウムを含む複数の気管支拡張薬を継続使用中のCOPD患者を対象として, 日常生活動作での息切れの程度を調査し, 短時間作用性β2刺激薬であるプロカテロール吸入を労作時や呼吸困難がおこる前に頓用で使用 (アシストユース) することによる, 健康関連QOL, MRC息切れスケール, 呼吸機能, 運動耐容能を評価した. 結果, COPD治療の維持薬を複数種類使用している場合にも日常生活動作による呼吸困難の残存を認め, プロカテロールのアシストユースにより健康関連QOL, MRC息切れスケールおよび呼吸機能の有意な改善が得られた. ガイドラインを参考にして積極的な気管支拡張療法を実施することが望まれる. プロカテロールのアシストユースは, COPD患者のADL拡大に寄与すると考えられた.}, pages = {665--667}, title = {5 COPDの薬物療法 : 短時間作用性β2刺激薬の有効な使い方(タバコによる肺病-COPDを診る : もうひとつのCommon Disease,第653回新潟医学会)}, volume = {124}, year = {2010} }