@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010232, author = {中山, 秀章}, issue = {12}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {COPDは, 主にタバコの煙を吸入することにより生じる肺の炎症性疾患であり, 進行性の気流制限を呈する疾患と定義される. 体動時の呼吸困難や慢性の咳, 痰が主な自覚症状である. 世界的にも増加傾向にあり, 医学的および社会的にも問題になる疾患と考えられており, これに対応して国内および国際においても診療のためのガイドラインが出版されている. 日本においては高齢化と高い喫煙率よりCOPDの増加が予想されている. 日本における疫学調査であるNICEスタディーでは, 8.5%程度に存在し, 年齢とともに増加することが報告されている. 新潟県においても, このCOPDに対する取り組みが必要であると考え, 2005年より病診連携ネットワーク (COPD Network Niigata; CNN) を立ち上げ, 啓発活動, 連携構築および臨床研究に取り組んでいる. その一環として実地医家でのCOPD患者の頻度の調査を行った. 呼吸器疾患の治療以外で受診した患者1004名を対象に, COPDが12.9% (130名) に疑われた. 年齢, 喫煙係数とともにその頻度が増加していた. しかし, 40%強には自覚症状の訴えを認めなかった. また, 県内の検診施設のデータによる調査報告でも2-5%程度にCOPDの疑いのある症例があることが判明した. さらに当院の術前患者に行った呼吸機能検査より, 16.4%とより多くの症例が潜在している可能性が考えられた. 自覚症状が乏しいこともあり, 患者への啓発とともに, 病診の連携システムを含めた診断・治療体制の構築が重要であろう.}, pages = {651--654}, title = {1 埋もれた病気 : 数多く潜在するCOPD(タバコによる肺病-COPDを診る : もうひとつのCommon Disease,第653回新潟医学会)}, volume = {124}, year = {2010} }