@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010207, author = {菊池, 透 and 内山, 聖}, issue = {1}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jan}, note = {現在, 小中学生の約10%であり, 過去30年間で約3倍に増加した. 小児肥満でも成人同様に内臓脂肪蓄積を中心の病態が存在している. 内臓脂肪蓄積のスクリーニングには, 腹囲が有用であり, それを基にした肥満症やメタボリックシンドロームの診断基準が定められている. また, 過体重による運動能力の低下は, 学校生活でのQOLを低下させる. 小学生の肥満では, 副腎男性ホルモンが増加し, 骨年齢を促進させ, 最終身長を抑制する. 若年女子の肥満では, 妊娠中毒症や分娩異常も来たしやすい. 小児期に身についた生活習慣は改善しにくいため, 次世代も肥満しやすくなる. 胎児期から幼児期の発育は, その後の健康に関連するという概念を Developmental origins of adult health and diseaseという. 胎児期および乳幼児期の成長は小児期以降の肥満症, メタボリックシンドロームと関連する. 小児期の不適切な発育は, 次世代の健康生涯を引き起こすと考えられる. 肥満小児では, 養育の問題や, QOLの低下のため自己効力感が少ない場合が多い. したがって, 肥満改善のためには, まず自己効力感の育成が必須である. その方法として親を強化子とする行動療法が有効である. 親子で体重測定や日常生活チェックリストなど取り組むことで, 自己肯定感が育成され, 家庭全体の生活習慣の改善と供に, 子どもの肥満が改善していくと考えられる. 小児肥満への対策は, 本人のみならず, 親, 家族, そして次世代へ生活習慣の改善につながる包括的な予防戦略である.}, pages = {21--25}, title = {6 小児の肥満 : 病態と治療(肥満の臨床,第657回新潟医学会)}, volume = {125}, year = {2011} }