@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010104, author = {坂本, 武也 and 須田, 武保 and 中島, 真人 and 坂田, 純 and 須田, 和敬 and 畠山, 勝義 and 味岡, 洋一}, issue = {3}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Mar}, note = {症例は87歳, 女性. 4年ほど前より慢性関節リウマチに対し diclofenac sodium (Voltaren^<(R)>) 75mg/日, prednisolone 15mg/日を内服, 疼痛時は坐薬50mgを1日1回頓用し治療中であった. 下血を主訴に当院内科に入院した. 上部消化管内視鏡検査, 腹部CT検査では異常は認められなかった. 保存的治療で下血は軽快し, その後の検査を希望せず退院した. 退院後9日目より下血・腹部膨満感が出現し, その2日後に緊急入院となった. 腹部CT検査で著明な遊離ガス像を認めたため, 消化管穿孔による汎発性腹膜炎の診断で緊急手術を行った. 術中所見では多発性の結腸および直腸穿孔による汎発性腹膜炎であったが, 穿孔部周囲の虚血性変化は認められなかった. 穿孔部を含めた左半結腸・直腸切除術と人工肛門造設術を施行した. 切除標本では潰瘍は境界明瞭で, 縦走傾向のある地図状不整形であった. NSAIDs起因性腸炎, 潰瘍型の穿孔例と考えて矛盾しなかった. 病理学的検索では潰瘍周囲粘膜にアポトーシスを認めた. しかし同時にアミロイドーシス沈着とサイトメガロウイルス感染を合併しており, これらの因子の病態への関与も否定はできなかった. 術後は敗血症性ショック, DICから多臓器不全に至り術後5日目に永眠された. NSAIDs長期使用例では下部消化管障害を引き起こす可能性があることを念頭に置く必要がある.}, pages = {142--149}, title = {NSAIDs起因性と考えられた多発性大腸穿孔の1例}, volume = {125}, year = {2011} }