@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00010102, author = {佐藤, 大輔}, issue = {3}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Mar}, note = {膵管内乳頭粘液性腫瘍 (intraductal papillary-mucinous neoplasm: IPMN) は Gastric type (G type), Intestinal type (I type), Pancreatobiliary type (PB type), Oncocytic type (O type) の4つの組織亜型に分類され, それぞれで粘液形質 (粘液コア蛋白発現様式) が異なるとされている. 本研究では, 外科切除浸潤癌随伴IPMN 24例を対象として, IPMNの組織亜型が, IPMNの組織発生, 生物学的態度 (腫瘍のprogressionや悪性度) のいずれを反映しているかを明らかにすることを目的とした. 24は, 面積的優勢像では G typeが10/24例 (41.6%), I typeが7/24 (29.2%), PB typeが7/24 (29.2%) であったが (O typeは検討症例にはなかった), 21/24例では複数の組織亜型が混在していた. 組織亜型領域別の粘液コア蛋白発現は, G typeでは MUC5AC+/MUC2-/MUC1-が, I typeでは MUC5AC+/MUC2+/MUC1-が, PB typeでは MUC5AC+/MUC2-/MUC1+が最頻で, それぞれ各亜型の35.0%, 40.0%, 47.1%を占めたが, 各組織亜型で粘液コア蛋白発現パターンには多様性と重複があった. 組織亜型の混在パターンでは, G typeを含むものが最も多く (20/21, 95.2%), 更に同型は I type, PB typeに比べ細胞異型の低いものの頻度が高かった (各組織亜型で94.1%, 60.0%, 20.0%). IPMNの組織亜型別の生存率の比較では, PB typeが優勢像を占める浸潤癌随伴IPMNは, G type, I typeに比べ有意に予後不良であった. これらのことから, IPMNの組織亜型はIPMNの生物学的態度の違いを反映しており, IPMNは G typeを初期病変として I type, 更に PB typeにprogressionを来たすこと, PB typeのIPMNに由来する浸潤癌は G type, I typeに由来するものに比べ悪性度が高いことが推定された.}, pages = {122--133}, title = {浸潤癌を伴う膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN) の病理組織像, 粘液形質および悪性度に関する研究}, volume = {125}, year = {2011} }