2024-03-28T22:13:53Z
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/oai
oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00026517
2022-12-15T03:56:26Z
154:155:1387:1402
453:456
Rearing method of a ponerine ant Cryptopone sauteri
トゲズネハリアリ(Cryptopone sauteri)の飼育法
トゲズネハリアリ(Cryptopone sauteri)の飼育法
山口, 勇気
156349
矢澤, ひろみ
156350
岩西, 哲
156351
工藤, 起来
156352
トゲズネハリアリ
飼育方法
飼育条件
朽ち木
営巣環境
野外で採集したトゲズネハリアリの巣を飼育下で営巣させるための技術的な問題について検討した.石膏をプラスチックケースに敷き,ガラス板を置き,その下に育室を作成してトゲズネハリアリを飼育した.飼育を開始すると,ワーカーがケースの縁から石膏を掘り,石膏とケースの間で圧死したため,ワーカーが掘ることができない石膏の硬さを明らかにした.ガラス板下の育室の深さについて検討したところ,ワーカーは1mm程度の浅い育室を好んで幼虫を運び込み,定着した.明暗の異なる2つの育室のある飼育ケースで飼育したところ,すべての飼育ケースにおいてワーカーは暗い育室に幼虫を運んだ.野外のトゲズネハリアリが朽ち木の表皮近くの非常に狭い空間に営巣し,堅い朽木を大顎で削って巣を拡張するという生態学的特徴があるため,トゲズネハリアリを飼育するためには“堅い石膏”上に浅い育室を作成し,暗下で飼育する必要があることが判った.餌として,ゴミムシダマシの幼虫やバッタ目昆虫の脚,昆虫ゼリー,蜂蜜を与えたが,ワーカーはこれらをほとんど採餌しなかった.一方,ワーカーはキンバエの幼虫を好んで摂食した.トゲズネハリアリの生態や社会構造についてはほとんど分かっていないが,本研究により飼育条件が確立したため,今後本種における知見が蓄積できると期待される.
departmental bulletin paper
新潟大学教育学部
2010-10
application/pdf
新潟大学教育学部研究紀要 自然科学編
1
3
41
46
新潟大学教育学部研究紀要 自然科学編
AA12358288
18833845
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jpn