2024-03-29T10:03:55Z
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/oai
oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012496
2022-12-15T03:45:17Z
453:456
471:537:538:1025
2 Serological Diagnosis of Patients with Hepatocellular Carcinoma (For the Eradication of Hepatocellular Carcinoma by the Avoidance of Development from Chronic Hepatitis to Hepatocellular Carcinoma)
2 肝細胞癌の血清学的診断(シンポジウム C型肝炎から肝癌へ,肝癌撲滅を目指して,第601回新潟医学会)
2 肝細胞癌の血清学的診断(シンポジウム C型肝炎から肝癌へ,肝癌撲滅を目指して,第601回新潟医学会)
見田, 有作
83420
青柳, 豊
83421
肝細胞癌
AFP
PIVKA-II
L3
肝細胞癌(HCC)にはアルファフェトプロテイン(AFP)とPIVKA-II(protein induced by vitamin Kabsence or antagonist-II),さらにAFP-L3分画(フコシル化AFP分画)という3種の腫瘍マーカーが存在する.第16回全国原発性肝癌追跡調査報告(2000-2001の全国集計)によれば,AFPならびにPIVKA-IIの陽性率はそれぞれ66%,62%と報告され,診断的価値が高いと考えられる.また,両者はTumorStageの進行に伴って上昇し,Stage Iでは52,31%よりStageの進行に伴い上昇し,Stage IVでは78,76%と高い陽性率を示している.基本的にAFP,PIVKA-IIは互いに相補的であり,両マーカーのcombination assayによりその診断能は向上する.また,両マーカーが陽性を示す際は,その濃度は互いに平行関係を示す場合が多いと考えられる.しかしながら,治療例においては両腫瘍マーカーに乖離が認められることがあり,その解釈に注意を要する.他方,AFPにおいては非特異的な上昇を認める場合があり,HCCの発生母地である肝硬変,慢性肝炎においても陽性を示す.これらの非特異的上昇との鑑別を目的にL3分画(フコース結合型AFP)が有用である.さらに,L3分画はHCCならびに良性肝疾患の鑑別以外にも,その生物学的悪性度を表すマーカーとしての意義が最近明らかになってきた.すなわち,これら3種のマーカーのHCCの診断,治療効果判定,再発時診断における意義を正しく理解し,HCCの予後改善に役立てることが重要と考えられる.
departmental bulletin paper
新潟医学会
2005-07
application/pdf
新潟医学会雑誌
7
119
385
390
新潟医学会雑誌
AN00182415
00290440
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/record/12496/files/KJ00004300283.pdf
jpn