2024-03-29T11:27:58Z
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/oai
oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00033460
2022-12-15T04:03:38Z
163:164:1432:1937
453:456
補助金政策の歪みのある混合寡占市場での最適差別化補助金
補助金政策の歪みのある混合寡占市場での最適差別化補助金
Optimal Discriminatory Subsidy in Mixed Oligopoly with Subsidy Distortion
濱田, 弘潤
差別化補助金
混合寡占市場
補助金の歪み
最適補助金政策
鞍点
本論文は,混合寡占市場で補助金政策に歪みのある状況を考察し,競争政策を行う政府が社会厚生を最大化する最適差別化補助金をどう設定するのか,について分析を行う.混合寡占市場を分析した既存研究の多くが,歪みのない補助金を前提として議論を行ってきた.しかしながら,補助金の原資を調達するための課税には,多くの状況で何らかの非効率性が存在することが知られている.本論文では,混合寡占市場で補助金に歪みが存在する状況で,政府が差別化補助金を設定する時の最適解を導出し,得られた最適解の性質について以下の結論を提示する.第一に,社会厚生最大化の1階条件を満たす差別化補助金の組は,鞍点となり最適解ではない.第二に,最適差別化補助金は端点解であり,補助金の歪みの強さを示すパラメータに依存して,2つある端点のうちいずれかが最適解となる.端点の一つは,公企業には補助金を与えず私企業のみに補助金を与える政策であり,もう一つは,公企業には生産させない補助金政策である.両方の端点において,公企業には一切補助金を与えないのが,最適差別化補助金となる.第三に,公企業と私企業が同質的な場合に,公企業には一切補助金を与えない端点が最適差別化補助金となる.
新潟大学経済学会
2019-03
jpn
departmental bulletin paper
http://hdl.handle.net/10191/51042
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/records/33460
AN00183269
02861569
新潟大学経済論集
新潟大学経済論集
106
1
17
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/record/33460/files/106_1-17.pdf
application/pdf
755.2 kB
2019-09-19