2024-03-29T06:38:12Z
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/oai
oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00033420
2022-12-15T04:02:31Z
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1 魚沼コホート研究 : うおぬま地方の健康調査 (シンポジウム 新潟大学のコホート研究・臨床疫学研究の進捗状況と今後の展望, 第724回新潟医学会)
1 魚沼コホート研究 : うおぬま地方の健康調査 (シンポジウム 新潟大学のコホート研究・臨床疫学研究の進捗状況と今後の展望, 第724回新潟医学会)
The Uonuma Cohort Study : Community Health Survey in Uonuma-region (Cohort Studies and Clinical Epidemiologic Studies of Niigata University : Current Status and Future Perspective)
田中, 純太
蒲澤, 佳子
伊藤, 由美
成田, 一衛
魚沼コホート研究
脳血管疾患
身体活動
メタボリックドミノ
次世代多目的コホート研究
新潟県が平成23年に策定した「魚沼基幹病院 (仮称) 整備基本計画」は,新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院整備に伴う医師確保の観点から,医師のキャリア形成支援に繋がる組織や環境の設置を推進する方針を示した.このうち,臨床研究に関する新潟県寄附講座として平成24年1月に開設したのが,新潟大学大学院医歯学総合研究科健康増進医学講座である.同講座では,魚沼基幹病院開院に先行して「うおぬま地方の健康調査 (魚沼コホート研究)」に着手し,南魚沼市と魚沼市にわたるコホート研究フィールドを構築した.平成18年に新潟県が策定した「新潟県健康福祉ビジョン」に基づく「魚沼圏域健康福祉ビジョン推進計画」では,生活習慣病予防の戦略的推進を重要施策に挙げているが,これは脳血管疾患死亡率が高く,運動習慣や食生活に問題がある魚沼圖域の現状が背景にある.したがって,魚沼コホート研究では,脳血管疾患やその危険因子である高血圧,慢性腎臓病の視点を含めて,身体活動や食習慣がメタボリックドミノ進展要因に与える影響の解明を目的にした.魚沼コホート研究のベースライン調査は,両市に居住する40歳以上の住民を対象に,平成24年度から26年度にかけて実施した.アンケート調査では,対象者61,762名のうち39,764名,健診データや生体試料提供については,自治体健診受診者10,654名のうち7,440名の協力を得た.一方,魚沼コホート研究は,国立がん研究センターが主導する「次世代多目的コホート研究(JPHC-NEXT)」に連携している.現在,JPHC-NEXTに関連したフィールド内共同研究が進行している.また,ベースライン調査データに基づく横断研究も進んでおり,学内共同研究を含めた新たな研究も進みつつある.今後は,同じJPHC-NEXTアンケート調査票を使用している湯沢コホート研究や村上コホート研究との比較・統合分析も必要と考える.さらに,平成29年度から31年度にかけて実施する5年後調査では,引き続き,農作業や除雪作業を含めた身体活動に着目しながら,地域性が表れやすい発酵食品についても調査予定である.最後に,魚沼圏域は,全死因,全がん,胃がん,大腸がんの標準化死亡比について,男女ともに県内で最も低い圏域であるが,自殺については最も高い圏域でもある.これらの要因も,縦断研究を含めて検討を進める準備を行い,魚沼基幹病院各部門との連携や研究成果の地域還元についても視野に入れておく必要がある.
新潟医学会
2018-04
jpn
departmental bulletin paper
http://hdl.handle.net/10191/50639
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/records/33420
AN00182415
00290440
新潟医学会雑誌
新潟医学会雑誌
132
4
115
119
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/record/33420/files/132(4)_115-119.pdf
application/pdf
3.3 MB
2019-09-19