2024-03-29T08:55:12Z
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/oai
oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012961
2022-12-15T03:45:38Z
453:456
471:537:538:1035
ラットにおける新しい急性肺障害モデルの確立 : 乳酸リンゲル液急速注入による肺水腫はLPS誘導性急性肺障害を増強する
ラットにおける新しい急性肺障害モデルの確立 : 乳酸リンゲル液急速注入による肺水腫はLPS誘導性急性肺障害を増強する
A New Model of Acute Lung Injury in Rat : Enhancement of LPS Induced Lung Injury in Rat by Pretreatment with Rapid Tail Vein Injection of Lactate Ringer
クタブ, ムハマド ナデイーム
急性肺障害
LPS
肺水腫
動物モデル
Acute respiratory distress syndrome(ARDS)の動物モデルとしてエンドトキシンであるリポ多糖体(LPS)をラットに投与する方法が報告されている.このモデルでは炎症性サイトカイン上昇と肺への好中球の集積が認められるが障害の程度は軽い.しかしLPS投与前にBCGや加熱死菌を投与すると肺障害が増強されることが知られている.このようにプライミングを受けた個体では比較的軽度の2次刺激によって急性肺障害が容易に惹起され障害の程度が増強する.本研究ではプライミング刺激として乳酸リンゲル液の大量急速静注で肺水腫を作成し,その後にLPSを投与することでLPS単独投与に比較してより顕著な肺障害が誘導されることを示した.LPS単独投与に比較して,組織学的には肺胞内への好中球集積が増加し,気管支肺胞洗浄では洗浄液中の細胞数が増加した.肺組織のミエロペルオキシターゼ活性は上昇し,血清サイトカイン測定ではIL-6の有意な上昇を認めた.本モデルは肺水腫後の細菌感染に合併する急性肺障害の臨床像を反映した新しい実験モデルとして同様の肺障害の病態解明,治療法開発に有用であると考えられる.
新潟医学会
2004-09
jpn
departmental bulletin paper
http://hdl.handle.net/10191/2798
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/records/12961
AN00182415
00290440
新潟医学会雑誌
新潟医学会雑誌
118
9
467
476
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/record/12961/files/KJ00004351786.pdf
application/pdf
1.6 MB
2019-08-07