2024-03-29T01:05:51Z
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/oai
oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008244
2022-12-15T03:42:37Z
453:456
471:537:538:885
統合失調症の妄想により誤飲した裁縫針を腹腔鏡下に摘出した1例
統合失調症の妄想により誤飲した裁縫針を腹腔鏡下に摘出した1例
Laparoscopic Removal of Intraperitoneal Needles Swallowed by an Individual with Schizophrenia
酒井, 剛
田島, 陽介
臼井, 賢司
島田, 能史
亀山, 仁史
若井, 俊文
伏針
腹腔内異物
腹腔鏡
症例は77歳,男性.統合失調症で他院に通院していた.4年前にS状結腸癌に対して腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行されていた.経過観察目的の腹部CT検査で肝内と胃前庭部に迷入する針状異物を2本認めた.問診から統合失調症の妄想により数ヵ月前に裁縫針を誤飲したことが判明した.腸管穿孔・出血・胆汁漏などの危険性があると判断し,異物を摘出するために腹腔鏡下手術を施行した.肝内に迷入していた異物を把持鉗子で摘出した.胃前庭部への迷入が疑われた異物は腹腔鏡および術中上部消化管内視鏡検査では確認できず,術中X線透視検査により盲腸に移動していたことが判明した.腹腔鏡下に回盲部を授動し,臍部小切開創より挙上し,盲腸に小切開を加え,異物を摘出した.経過良好で第4病日に退院した.伏針に対する腹腔鏡下手術は低侵襲であること,および腹腔内全体にわたる詳細な観察と操作が可能であることから有用であると考える.
新潟医学会
2017-07
jpn
departmental bulletin paper
http://hdl.handle.net/10191/49636
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/records/8244
AN00182415
00290440
新潟医学会雑誌
新潟医学会雑誌
131
7
425
432
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/record/8244/files/131(7)_425-432.pdf
application/pdf
8.3 MB
2019-08-06